夜行バス広島
広島への旅
海外で戦争がはじまったころ、私は祈りをこめて広島へ行くことにした。
私の祖父、祖母、大伯父は原爆で亡くなっている。
これ以上爆弾や原爆で人が死ぬのはいやだった。
インターネットで安く、希望の時期に行ける手段を探したところ、夜行バスがよさそうだった。
安い。広島は観光地だ。厳島神社など、有名な建造物などもあり、夜行バス広島行きに乗らず、飛行機や新幹線で行けば3~4万の移動費の違いも出てしまう。東京~広島の夜行バス6000円少しで広島へ行ける。往復でも12000円を切っていた。
さっそくチケットを手配して、私は広島へ向かった。
平和記念公園
ちょうど、戦争反対の学生たちが、ハンストをしているときだった。
遠くに眺め、折りヅルを持って立つ少女の銅像を眺めた。
これは広島に住むすべての人たちの祈りの姿だ。
平和記念公園は、平和だった。
当たり前かもしれない。ここは平和を祈る場所なのだから。
だがその穏やかなようすが悲しくなった。
今も、世界のどこかで戦争が起きている。
だから学生はハンストをしているし、日本の祈りは届かない。
帰りのバス、眠れなくてぼんやりと窓の外をカーテンの隙間から眺める。
痛々しい原爆ドーム。
あれを見れば、世界から戦争はなくなるのではないかな。
そんなことを思った。
